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木造建築に関してお悩みの方へ・設計事務所へ依頼するメリットと選び方がわかるガイド!

著者:株式会社巽

近年、建築基準法の改正や中大規模木造への関心の拡大により、これまでの住宅設計だけでなく、オフィスや公共施設などさまざまな用途で木造建築の需要が拡大しています。

「木造で本当に耐震や耐火は大丈夫なのか?」「コストや工期はどれくらい変わるのか?」といった疑問や不安を持つ施工業者の方も多いことでしょう。実際、非住宅の木造プロジェクトを手がける設計事務所では、年間を通じて多数の案件が進行し、構造計算や申請業務も建築士が責任をもって対応しています。木造建築の構造計算義務化が進んでおり、中大規模木造の新設件数は近年ますます増加傾向にあります。

実績豊富な設計事務所に依頼することで、想定外のコスト増や手戻りなどのリスクを大幅に回避できることをご存じでしょうか。この記事では、施工業者の方が設計事務所を選ぶ際の比較ポイントや、最新の工法や構造計算の基礎知識から費用相場まで、わかりやすく解説します。

最後までお読みいただくことで、施工業者としての悩みや疑問が解消され、「後悔しない選択」をするためのヒントを得ることができます。

木造建築に関する設計事務所の基礎知識と役割

設計事務所の定義と業務範囲の詳細

設計事務所は、木造住宅や中大規模木造施設の設計から構造計算、建築確認申請までを一貫して担う専門機関です。業務範囲は新築やリノベーションのプランニング、構造設計、耐震・耐火性能の検討、法規チェック、施工監理など多岐にわたります。特に規模の大きな事務所では、意匠・構造・設備の各分野が分業体制で連携し、さまざまな建物規模や用途への対応力を発揮しています。木造建築の特性を活かしたうえで、コストバランスやデザイン性にも配慮した提案が可能です。

木造建築設計の基本業務

設計事務所の主な業務内容は以下の通りです。

  1. プランニング:敷地調査や建物用途のヒアリングに基づき、最適な空間計画を提案
  2. 基本設計:耐震・耐火・断熱などの性能設計を含めた図面の作成
  3. 構造計算:木造特有の構造計算により安全性や法的基準への適合性を確認
  4. 確認申請:建築基準法に沿った申請書類の作成および提出
  5. 工事監理:設計通りに施工されているかを現場でチェック

特に中大規模木造や非住宅建築では、構造計算の精度や法規制への適合が非常に重要となります。

木造建築士が設計できる範囲と法的制限・4号特例の詳細

木造建築士が設計できる建物の範囲は、建築基準法で明確に定められています。一般的に、2階建て以下で延床面積500㎡以下の木造住宅などが主な対象です。一方で「4号特例」により、ある一定の小規模木造建築物では確認申請時の構造審査が簡略化されるケースがあります。しかし、中大規模や特殊用途の建築物では、構造設計の専門家や一級建築士の関与が必要不可欠となるため、事務所選びではその対応範囲を必ず確認することが重要です。

建築設計事務所と木造構造設計事務所の違い

建築設計事務所は意匠設計を中心に、建物の美観や快適性、使い勝手までトータルにプランニングします。一方で木造構造設計事務所は、建物の骨組みとなる構造部分の強度や耐震性、耐火性などを専門的に設計します。両者が連携することで、木造建築の魅力と安全性が両立した建物が実現します。

木造構造設計事務所の専門性と一般設計事務所との比較

木造構造設計事務所は、木構造特有の力学や接合部、さまざまな新工法まで幅広い知識とノウハウを持っています。以下のような違いが見られます。

比較項目 一般設計事務所 木造構造設計事務所
主な業務 意匠設計、総合プランニング 木造構造計算、耐震・耐火設計
得意分野 デザイン、空間提案 構造安全性、法規適合、コスト最適化
対応規模 住宅・小規模施設 中大規模木造、非住宅、特殊建築物
相談・アドバイス 快適性・デザイン重視 技術的根拠・安全性重視

木造特化事務所の特徴

木造特化型の構造設計事務所は全国各地に多く存在し、耐震補強や新しい構法など先進的な技術にいち早く対応していることが多いです。多くの事務所が公式サイト上で施工事例や技術解説、相談窓口を設けており、専門家によるアドバイスが受けられる点も特徴的です。事務所を選ぶ際には、対応可能なエリアや実績、得意とする工法や対応規模を比較検討し、自分たちの計画に最適なパートナーを見つけることが大切です。

設計事務所の選び方と比較ポイント

設計事務所選定時の評価ポイント

設計事務所を選ぶ際は、信頼できる情報を基に効率的かつ正確な比較を行うことが重要です。評価項目としては、実績数や保有資格、口コミ評価などが重視されます。特に木造構造計算や耐震設計の経験が豊富な事務所は高く評価されており、次のような基準を押さえることで、質の高い設計事務所を見極めやすくなります。

木造構造設計事務所の評価基準

木造構造設計事務所の評価基準は多岐にわたりますが、主に以下のポイントが重要視されます。

  • 実績数:施工事例や設計件数が多い事務所は、経験・ノウハウの蓄積が期待できます。
  • 保有資格:一級建築士や構造設計一級建築士が在籍しているかが、信頼性の証となります。
  • 口コミ・評判:顧客満足度や対応力など、実際の利用者の評価を確認することが大切です。

評価項目 チェック内容
実績数 住宅・非住宅の木造建築設計が豊富か
保有資格 一級建築士、構造設計一級建築士の人数
口コミ 過去利用者の評判、レビュー内容
技術対応力 耐震、耐火、省エネなど最新基準への対応力

木造構造設計事務所の事例分析

木造分野で高い技術力と豊富な実績を持つ設計事務所では、特に中大規模木造建築の設計において注目されています。地域密着型のサービスや、耐震性・デザイン性の高い木構造建築を数多く手がけている事務所も多いです。プロジェクトごとに最適な構造計画を提案する姿勢や、施主や施工業者とのコミュニケーション力も重要な評価ポイントとなります。

設計事務所の比較チェックリスト作成法

設計事務所を選ぶ際は、比較チェックリストを活用することが有効です。事前に押さえておくべきポイントを整理することで、施工業者として最適な事務所選びがスムーズになります。

木造構造設計事務所の強み比較

木造構造設計事務所を比較する際の主な強みは以下の通りです。

  • 耐震性能:最新の耐震基準に適合しているかどうか
  • コスト:設計および施工費用が予算内に収まるか
  • 工期:スケジュール通りに計画を進められる体制が整っているか

比較ポイント 内容例
耐震性能 構造計算書の提出、最新基準への適合性
コスト 設計料・構造計算料・トータルコストの明示
工期 着工から竣工までの目安期間・納期遵守への対応力

設計事務所の情報整理

設計事務所は、それぞれに得意分野や対応可能な工法、規模、サービス体制など特徴があります。公式サイトや資料で情報を整理し、希望条件に合った事務所を見つけることが大切です。

構造計算と工法の基礎知識

木造構造計算の基礎とツールの活用

木造建築の安全性を確保するためには、構造計算の正確さが不可欠です。構造計算は設計初期の段階で実施され、部材ごとの強度や耐震性能を数値化します。専用ソフトウェアを活用することで、複雑な計算も短時間で精度高く行うことが可能です。特に住宅や中大規模木造施設では、設計事務所が推奨するツール選定と操作スキルが品質に直結します。

木造住宅構造計算の義務化と面積基準

木造住宅の構造計算は、法令改正により一定以上の規模で義務化されています。特に延べ床面積が500㎡を超える場合や、3階建てなど特殊な構造では構造計算が必須です。設計事務所は最新の法規に基づき、適切な面積算定と安全性評価を行っています。規模や用途に応じた計算方法を正しく理解し、木造建築の信頼性を高めることが求められます。

主な木造工法と構造設計手法

木造建築にはさまざまな工法が存在し、設計事務所は建物の用途や規模、デザイン性に応じて最適な構造設計を行います。伝統的な在来工法から最新の構法や中大規模木造まで、それぞれの特徴を理解し最適な工法を選ぶことが建物性能の向上につながります。

ツーバイフォー・現代構法・中大規模木造の構造特性

  • ツーバイフォー工法:耐震性・断熱性に優れ、均一な品質を確保しやすい工法です。
  • 現代構法:ラーメン構造などを用い、大空間や自由な間取りを実現することができます。
  • 中大規模木造:学校や事務所ビルなど非住宅分野にも適用され、環境負荷の軽減やデザイン性の高さが評価されています。

工法の選択によって、設計事務所の対応力や施工期間、コストなども大きく変わります。

木構造デザイン事例:大空間施設と耐震設計

大規模な木造施設では、意匠と構造の両立が重要です。例えば、体育館や図書館などでは柱や梁を極力減らした大空間を実現しつつ、耐震性能や耐火性能をしっかりと確保する必要があります。優れた設計事務所は最新の構造計算技術と木材の特性を活用し、美しさと安全性を兼ね備えた空間を提案しています。

木造構造図の書き方と設計プロセス

木造建築の設計プロセスでは、構造図の正確な作成が不可欠です。構造図は部材の配置や接合部、基礎など細部まで明確に表現され、実際の施工へとつながります。設計事務所では、設計段階から構造設計者や施工者と連携し、図面の精度を高めています。

木造構造図作成のステップと注意点

  1. 設計条件の整理:用途や規模、耐震・耐火の要件を明確にする
  2. 構造計算結果の反映:部材寸法や配置を図面に正確に記載
  3. 接合部・基礎の詳細設計:安全性や施工性を考慮したディテールを作成
  4. 関係者との確認・修正:構造設計者・施工者との綿密な打合せ
  5. 最終図面のチェック:記載漏れや誤記のないように厳重に確認

木造構造図は、建築全体の品質と安全性を左右するため、各ステップごとに丁寧な作業が重要です。施工業者としては、設計事務所との連携強化や、各工程での意思疎通を密に行うことが、確実な施工計画や品質管理につながるポイントとなります。

中大規模木造建築設計の特化事例と課題解決

中大規模木造構造設計の計画フローとケーススタディ

中大規模木造建築の設計プロセスでは、初期段階から構造計画を明確にすることが成功のカギとなります。以下に一般的な計画フローを示します。

設計段階 主な検討事項
企画・基本計画 用途・規模・敷地条件の確認
構造計画 スパン・柱間・壁配置
詳細設計 構造計算・耐火・耐震設計
コスト調整 材料選定・施工方法の最適化
申請・施工 法規対応・現場管理

事例としては、木造オフィスビルや木造保育園などで、早期の構造計画によって工期短縮やコスト削減、環境性能の向上を実現したプロジェクトが多く報告されています。施工業者にとっては、設計事務所の計画段階からの参画や、設計意図の理解が効率的な施工計画につながるため、積極的な連携が求められます。

大空間木造施設の構造計画

大空間を要する木造施設では、長スパン構造や壁配置の工夫が不可欠です。例えば、多目的ホールや体育館などでは、集成材やCLTパネルを活用し、大スパンを実現する設計が採用されています。壁や耐力要素の最適配置により構造安全性を確保しつつ、開放的な空間設計とコストバランスを両立しています。コスト面では、材料調達や効率的な施工計画により、従来の鉄骨造と比較して競争力のある建設費を実現している事例も増えています。施工業者は、設計事務所と協力し、最適な部材調達や現場施工の効率化に取り組むことで、コスト競争力をさらに高めることができます。

SE構法の大規模木造事例

SE構法を用いた大規模木造建築は、耐震性能と設計自由度の高さが特徴です。実際に、事務所ビルや保育園、共同住宅など多様な用途で採用されています。SE構法による木造事務所では、柱・梁を合理的に配置することで広いワンフロアを実現し、快適な執務環境を提供しています。共同住宅においても、耐火・遮音性能を確保しつつ、木質感あふれるデザインが高く評価されています。施工業者としては、SE構法などの最新工法に精通した設計事務所と連携することで、施工精度や安全性を高めることができます。

法改正による木造建築への影響と対応策

近年の建築基準法改正により、中大規模木造建築の設計に関する法規対応が大きく変わりつつあります。特に、構造計算や防火規定の厳格化により、設計事務所は最新基準への対応が必須となります。これにより、より安全で高性能な木造建築の実現が期待される一方、法規制を的確に読み解く専門性が求められています。施工業者が設計事務所と協力し、最新の法規制に対応した設計・施工を行うことが、今後ますます重要となります。

4号特例縮小と構造計算基準変更の対応策

4号特例の縮小により、これまで構造計算を要しなかった中小規模の木造建築にも、原則として構造計算が義務付けられます。設計事務所は、最新の構造計算ソフトや外注サービスを活用し、木造構造計算の正確性と効率化を図ることが重要です。現行基準の把握とともに、設計者の技術力向上や社内体制の強化が必須となります。施工業者も、構造計算書類の内容や設計意図を理解し、円滑な現場対応を目指す必要があります。

防火規定強化と耐火木造設計の最新トレンド

防火規定の強化により、木造建築でも一定規模以上には耐火構造が求められます。最新トレンドでは、木質耐火部材や被覆技術の進化によって、安心・安全な耐火木造を実現しています。耐火試験に合格した木質部材や多層構造パネルの採用事例も増加しており、設計事務所はこれらの最新技術と法規制の両面から最適な提案を行う必要があります。施設の用途や規模に応じた防火設計のノウハウが今後ますます重要です。施工業者も、これらの新技術に関する知識を深め、設計事務所と共に最適な防火・耐火対策を講じることがプロジェクトの成功につながります。

設計事務所のサービス内容と依頼フロー

木造構造設計のワンストップサービス詳細

木造構造設計のワンストップサービスは、設計事務所が意匠設計から構造計算、施工事業者の紹介、現場監理まで一括して対応できる点が特徴です。特に木造非住宅や中大規模建築では、法規への迅速な対応や、柔軟な構造デザインが求められるため、専門性の高い設計事務所の存在が不可欠です。施工業者にとっては、設計事務所との早期連携で現場の課題や要望を設計段階から反映しやすくなります。

設計から施工者紹介・監理までの流れと役割分担

依頼から完成までの流れは以下の通りです。

  1. 要望ヒアリングと敷地調査
  2. プラン提案・基本設計
  3. 構造設計・構造計算
  4. 実施設計・各種申請
  5. 施工者選定と紹介
  6. 着工・現場監理

各段階で設計事務所が中心となり、外部の構造設計会社や施工業者と連携します。役割分担を明確にすることで、設計と施工の品質を高いレベルで確保します。施工業者としては、各工程での情報共有や進捗管理を徹底することで、トラブルの未然防止や円滑な現場運営につながります。

木造構造計算外注のメリットと提携事務所一覧活用

構造計算を専門の提携事務所へ外注することで、以下のメリットがあります。

  • 最新の構造計算ソフトや知識を活用し、難易度の高い案件も対応可能
  • 多様な設計事務所や提携先から最適な外注先を選定できる
  • 設計事務所内のリソースを意匠設計や顧客対応に集中できる

提携事務所の一覧や実績を事前に確認し、信頼できるパートナーを選ぶことがプロジェクト成功の鍵となります。施工業者としても、設計事務所が適切なパートナーを選定しているか確認し、必要に応じて自社の要望を伝えることが大切です。

相談・見積もり依頼の具体的手順

設計事務所への相談・見積もり依頼は、公式サイトや電話、メールから簡単に行うことができます。初回相談は無料で対応する事務所も多く、事前に必要な情報を整理しておくことでスムーズな打ち合わせが可能です。見積もりでは、設計料や構造計算費用、監理費用などの詳細を提示し、比較検討しやすい形で案内を行います。施工業者の場合も、設計事務所への見積もり依頼時には、発注条件や工期、予算などを明確に伝えるとやり取りがスムーズです。

初回相談で準備すべき資料とBIM・3D活用のポイント

初回相談時に準備しておくと良い資料は以下の通りです。

  • 建設予定地の情報(敷地図や現況写真など)
  • 希望する建物の用途・規模・間取りイメージ
  • ご予算・希望スケジュール

BIMや3Dモデルの活用により、完成イメージを具体的に共有でき、設計の段階から意見交換がしやすくなります。これにより、イメージ通りの建物づくりが実現しやすくなります。施工業者にとっても、設計事務所からのBIM・3Dデータを活用することで、施工計画や部材手配がより的確に行えるメリットがあります。

リモートミーティングとイメージ共有ツールの活用法

遠方からでも安心して依頼できるよう、多くの設計事務所ではリモートミーティングやチャットツールを導入しています。オンラインでの画面共有や3Dモデル閲覧サービスを活用し、打ち合わせの質を高めることが可能です。

  • オンライン会議システムでの相談・進捗確認
  • クラウドストレージや画像共有ツールでのイメージ提出
  • 3Dシミュレーションによるデザイン確認

このようなツールを活用することで、距離や時間の制約なくスムーズにプロジェクトを進行できます。施工業者側も、これらのデジタルツールを積極的に取り入れることで、設計事務所との意思疎通や情報共有を一層効率化できるでしょう。

料金相場・コスト比較と事例

木造構造設計事務所の費用内訳と規模別相場

木造建築設計にかかる費用は、設計対象の建物規模や用途によって大きく異なります。住宅、非住宅、中大規模建築でそれぞれ費用体系が変わるため、設計事務所選びの際は相場の把握が重要です。

  1. 設計監理費:建物本体工事費の8~15%が目安
  2. 構造計算費:規模や複雑さで変動
  3. 申請関連費用:法規対応や確認申請費が加算

以下のテーブルは代表的な木造設計の費用相場をまとめたものです。

建物種別 設計監理費(目安) 構造計算費用(目安)
木造住宅 80~200万円 20~50万円
中大規模木造 200~700万円 50~200万円
非住宅施設 300万円~ 100万円~

設計事務所ごとにサービス範囲やアフターサポートも異なるため、依頼前の確認が肝心です。施工業者としては、設計業務範囲や費用内訳を十分に把握することで、全体のコスト管理や適切な見積もり作成に役立ちます。

住宅・中大規模・非住宅の木造設計料金比較

住宅は平屋や2階建てが一般的で、設計料の幅も比較的狭い傾向にあります。中大規模や非住宅施設(事務所・店舗・公共施設)は、構造安全性や法規条件が複雑になるため費用が上昇します。

  • 木造住宅:基本設計から申請までワンストップ対応が多い
  • 中大規模木造:意匠設計と構造設計の分業例あり
  • 非住宅木造:耐火・耐震設計強化、特殊用途への対応が必要

規模ごとの料金差を理解し、用途に合った設計事務所選びがコスト最適化に直結します。施工業者にとっても、こうした料金体系の違いを把握し、案件ごとの最適な設計事務所選定が重要です。

木造構造計算費用とコストダウン事例分析

構造計算の費用は、建物の延床面積や階数、特殊な構造形式の採用有無に左右されます。近年は中大規模木造の需要増加により、合理的な設計手法や構造計算ソフトの活用でコストダウンが進んでいます。

  • 早期の構造担当者参画で設計調整コストを削減
  • プレカット工法や標準化部材の活用による効率化
  • 施工段階での追加設計や再計算を抑制

複数社比較や設計実績の豊富な事務所への依頼が、最終的なコストパフォーマンス向上につながります。施工業者としては、こうしたコスト管理策を設計事務所と共有し、現場効率との両立を目指しましょう。

コストパフォーマンス評価例

工期短縮率・資材削減事例:30t超の構造材使用ケース

大規模木造施設で30t超の構造材を使用した場合、設計段階からの部材最適化や工程管理が重要となります。たとえば、工場・倉庫の新築プロジェクトでは、以下のようなコストパフォーマンスが実現されています。

  • 構造材の事前カット・現場加工最小化で工期約30%短縮
  • 資材ロスを抑える設計手法で材料コスト約15%削減
  • 輸送効率化によるトータルコスト低減

これらの事例から、設計事務所の選定時は「実績」と「具体的なコストダウン提案」を重視するとよいでしょう。施工業者が設計事務所と連携し、工程ごとのコストダウン策を検討することも、プロジェクト全体のパフォーマンス向上に寄与します。

鉄骨造・RC造とのコスト・工期比較

木造建築は鉄骨造やRC造と比較して設計・施工のスピードやコストで優位性があります。特に中大規模建築では、下記のような比較が可能です。

構造種別 工期(目安) 本体工事コスト(目安)
木造 4~8か月 85~100万円/坪
鉄骨造 6~10か月 100~130万円/坪
RC造 8~14か月 120~150万円/坪

工期短縮や初期費用の抑制を重視する場合、木造構造設計事務所への依頼が有効です。ただし、耐火・耐震要件や将来の改修性も検討材料となるため、専門家との相談が不可欠です。施工業者も、構造方式ごとの工期やコストの違いを理解し、発注主への提案や現場運営に活かすことが大切です。

木造建築設計の実務Q&Aとトラブル対策

木造住宅に強い設計事務所とハウスメーカーの違い

木造住宅を検討する際、設計事務所とハウスメーカーの違いを理解することが重要です。設計事務所は個別の要望や敷地条件に合わせて、きめ細かな設計を行います。一方、ハウスメーカーは自社の標準仕様や工法をベースに、効率的かつ短期間で住宅を提供します。設計事務所は自由度の高いプランニングと素材選定が可能であり、オリジナリティを重視したい方に向いています。対して、ハウスメーカーはコストや工期が明確で、保証やアフターサービスも整っています。施工業者が設計事務所と協業する場合も、この違いを理解してパートナー選定することで、施主の要望に柔軟に対応できる体制が築けます。

設計事務所のタイプ別比較

下記のテーブルは、総合型設計事務所と木造建築に特化した事務所の主な特徴を比較したものです。

設計事務所タイプ 得意分野 木造建築対応 特徴
総合設計事務所 大規模建築全般 豊富な実績、都市開発に強い
木造特化設計事務所 木造住宅・非住宅 木造の意匠性・性能に強み

総合型設計事務所は大規模建築や都市開発に強みがありますが、木造建築の独自性や構造技術においては、木造特化型事務所がより高い専門性を持っています。施工業者が事務所を選ぶ際も、自社の強みやプロジェクトの特性に応じて最適なパートナーを見極めましょう。

依頼時のよくある疑問と解決策

木造建築の設計を依頼する際は、工法選びや耐震性、コスト、相談の流れなど多くの疑問が生じます。依頼前のチェックポイントとして以下を意識しましょう。

  • 設計事務所の実績や専門性を事前に確認する
  • 相談時に木造の耐震・耐火性能について質問する
  • 工事中のトラブル対応や保証体制を確認する
  • 構造計算や申請手続きのサポート範囲を明確にする

これらを押さえることで、安心して依頼先を選ぶことができます。施工業者の場合も、設計事務所と事前に詳細な協議を行うことで、設計・施工両面でのトラブルを防げます。

木造構造設計やめとけの誤解と実際のメリット

「木造構造設計はやめた方がいい」といった声には誤解が多く含まれています。現代の木造建築は、耐震・耐火性能が大幅に向上しており、構造計算や最新技術の導入により、安全性とデザイン性を両立しています。木造は環境負荷が低く、調湿性や断熱性にも優れています。設計事務所を選ぶ際は、木造建築の豊富な経験と実績を持つ事務所を選ぶことで、後悔のない家づくりが可能です。施工業者としても、経験豊富な設計事務所と連携することで、品質と効率の両立が図れます。

木造非住宅設計事務所の特徴

都市部を中心に、木造非住宅建築の需要が高まっています。地域密着型の設計事務所は地元工務店との連携や中大規模木造プロジェクトに強みがあり、専門性の高い設計事務所は最新技術やデザイン性に優れた事例が豊富です。いずれの事務所でも、耐震基準や法規対応、施工実績などを確認して選ぶことが失敗しないポイントです。施工業者にとっても、こうした特徴を踏まえたパートナー選定が、プロジェクト全体の成功に直結します。

設計・施工トラブル防止のチェックポイント

設計や施工段階でのトラブルを防ぐために、以下のチェックポイントを活用してください。

  • 契約前に設計内容やスケジュール、費用の内訳を明確にする
  • 定期的な打ち合わせと意思疎通の記録を残す
  • 施工中は現場見学や報告を積極的に求める
  • 万が一の対応フローや保証内容を事前に確認する

これらを意識することで、完成後のトラブルを未然に防ぐことができます。施工業者と設計事務所の信頼関係構築にもつながります。

構造計算書の内容確認と監理業務の重要性

木造建築の安全性を確保するうえで、構造計算書の内容確認は欠かせません。設計事務所に依頼した場合には、構造計算書が適切に作成されているかを必ずチェックし、必要に応じて第三者機関での審査やアドバイスも有効です。また、工事監理業務を設計事務所が担当することで、設計通りの施工が実施されるかを継続的にチェックできます。監理業務の有無は、トラブルの発生や完成品質に直結するため、設計契約時にしっかりと確認しましょう。施工業者としても、これらの点を事前に確認・協議しておくことで、高品質かつ安全な建築を実現できます。

会社概要

会社名・・・株式会社巽

所在地・・・〒338-0832 埼玉県さいたま市桜区西堀10-10-11

電話番号・・・048-829-7931

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