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設計事務所の協力会社募集の流れと成功事例!信頼獲得のポイント

著者:株式会社巽

設計事務所の協力会社として登録したいと考えたとき、何から始めるべきか迷っていませんか。応募フォームの入力内容に不備がないか、必要な資料がそろっているか、不安になるのは当然です。実際、建築や設備工事など専門性の高い業務では、最初の印象で信頼を得ることができるかが、今後の受注に大きく影響します。

特に、設計や施工、内装や設備設計といった業務領域では、協力会社に求められる水準も高まっており、応募時の対応力や実績の提示が重要視されています。事務所の担当者が最初にチェックするのは、提出された資料の正確性や応募者の経験、そして建築設計に対する理解力です。丁寧に整えられた資料は、それだけで大きな信頼材料となります。

さらに、Zoom面談やポートフォリオの共有が求められる場面も増えており、CAD図面の完成度や現場対応の柔軟性など、協力関係を築くうえでの判断材料となります。面談での印象や質問への対応が、最初の発注につながるかどうかを左右します。

この記事では、応募から発注までの流れを段階ごとに整理し、設計事務所と信頼関係を築くために押さえておくべきポイントを丁寧に解説します。この記事を読めば、登録後すぐに受注につなげるための実践的な準備と心構えが身につきます。協力会社としての第一歩を確実に踏み出すために、ぜひ最後までご覧ください。

理想の空間を形にする設計事務所 – 株式会社巽

株式会社巽は、設計から施工監理まで一貫して行う設計事務所です。お客様のニーズやご要望を丁寧にヒアリングし、理想の空間づくりをお手伝いいたします。私たちは、住居や商業施設、公共施設など、さまざまな用途に対応するデザインを提供しており、機能性と美しさの調和を追求しています。細部にまでこだわった設計と、豊富な経験に基づく提案力で、お客様に満足いただける空間づくりを実現いたします。

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住所 〒338-0832埼玉県さいたま市桜区西堀10-10-11
電話 048-829-7931

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設計事務所 協力会社募集とは?今なぜ需要が高まっているのか?

設計業界の人手不足と協力会社の重要性

設計業界では慢性的な人材不足が続いており、これは都市部・地方を問わず共通の課題となっています。特に建築士や構造設計士、設備設計士などの有資格者は需要に対して供給が追いつかず、設計業務を社内リソースのみで完結させることが困難になりつつあります。こうした状況の中、設計事務所にとって外部の協力会社と連携することは、生産性を高めるための戦略的手段となっています。

多くの設計事務所では、一定の設計フローのうち、意匠設計や施工図作成、設備図面の作成などを外部委託することで、社内スタッフの負担を軽減し、品質とスピードの両立を図っています。これにより、限られた社内リソースを企画・設計監理などのコア業務に集中させることができ、全体の業務効率が大きく向上します。

また、協力会社の活用は、急な受注増や繁忙期の対応、特殊な物件の対応においても大きな効果を発揮します。たとえば商業施設や集合住宅のように多様な図面作成や専門領域の知見が必要な場合、専門スキルを持つ協力先と連携することで対応力が高まり、施主や元請からの信頼を獲得する要因になります。

業界全体でデジタル化やBIMの導入が進んでいる今、ソフトウェアの対応力や操作スピードも協力会社選定の大きな指標となっています。RevitやAutoCAD、Jw_cadに精通した協力会社は、短納期での業務対応において高く評価される傾向にあります。

このように、協力会社の存在は単なる外注先にとどまらず、設計事務所にとって「信頼できるパートナー」であり、業務の持続性や拡張性を支える重要な存在となっています。

外注や業務委託が増加している背景とは?

設計事務所が外注や業務委託を積極的に取り入れる背景には、建設業界全体の環境変化が深く関係しています。とくに、社会全体の働き方改革や設計業務の短納期化、案件の多様化が急速に進む中で、社内リソースだけでは対応しきれない場面が増加しています。

従来は社内設計者が全ての工程を担うケースが多かったですが、現在では業務の一部、あるいは大部分を外部に任せることで、社内設計者がクオリティコントロールやプロジェクトマネジメントに専念できるよう工夫する企業が増えています。これにより、効率的なスケジュール管理が可能になり、複数案件を並行して進行することが現実的になります。

また、設計内容そのものも多様化しており、建築・設備・構造といった各分野の専門性が求められる傾向が強まっています。このため、1つの事務所内ですべての技術を網羅することは現実的ではなく、外部の専門会社やフリーランスとのネットワーク構築が不可欠となっています。

さらに、最近ではクラウドベースの設計支援ツールやマッチングプラットフォームの登場により、設計パートナー募集のハードルも下がっています。建築設計案件や建設関連の協力会社募集情報が共有される掲示板やサイトを利用すれば、条件に合うパートナーを素早く見つけることも可能です。

このように、業務効率化、専門性の確保、フレキシブルな働き方実現など、多くの利点から外注・業務委託の活用が増加しているのです。

「協力会社募集」と「業務委託」の違いを明確に理解する

協力会社募集と業務委託は一見似たような言葉に思われがちですが、その意味するところと実務的な扱いには明確な違いがあります。設計事務所側としてはこの違いを理解した上で、自社のニーズに適した体制を整える必要があります。

まず「業務委託」は、特定の業務を単発または短期的に外部に依頼する契約形態を指します。例えば、単体の意匠図作成や模型製作など、明確な成果物が定められており、納品物と対価の関係がはっきりしています。比較的ドライな取引で、継続的な関係にはなりづらいのが特徴です。

一方「協力会社募集」とは、長期的なパートナーシップを前提にした人材・業務ネットワークの構築を目的としています。依頼内容もプロジェクト単位にとどまらず、設計段階から申請業務、監理補助など多岐にわたる場合があり、発注側と受注側が連携しながら成長していくことが期待されます。

このような関係性の違いは、契約内容や報酬形態、責任範囲、業務フローにも影響します。以下の表に、両者の主な違いを整理しました。

比較項目 協力会社募集 業務委託
目的 長期的な業務連携とパートナー構築 単発・短期の業務依頼
契約期間 中長期を見据えた継続契約 プロジェクト単位・短期契約
責任範囲 業務品質の継続的担保、信頼構築 契約業務範囲内に限定される
主な業務内容 意匠設計、構造設計、申請、監理補助など 図面作成、資料作成、部分業務など
関係性 双方向の信頼関係、共同成長が前提 取引的・発注主従の関係

設計事務所にとって、協力会社とは信頼関係を前提に、業務の品質と柔軟性を両立させるための重要なパートナーとなります。協力先の選定では、単なるスキルの有無に加え、理念の共有や対応姿勢なども重要な評価軸となるのです。

協力会社を募集する設計事務所の背景と市場動向

建築確認申請・BIM業務の外部委託化

建築設計において建築確認申請やBIM業務は非常に専門性が高く、かつ精度が求められる領域です。設計事務所の多くではこれらの業務を内部で完結させることが難しくなっており、外部に業務を委託する動きが加速しています。確認申請業務は、最新の法改正や条例への対応が求められ、常に正確で迅速な対応が必要です。そのため、行政対応や図書の整合性に長けた外注先との連携が重要となります。

一方で、BIM業務の導入が進む中で、建築設計事務所におけるモデリングや干渉チェックといった作業の外注比率も増加しています。BIMはソフトの操作だけでなく建築構造や施工段階の理解も求められるため、設計実務経験と高度な技術の両方を兼ね備えたパートナーが重宝されます。とくにRevitやArchiCADなどのツールに習熟した人材との連携は、工事全体の品質や工程にも影響を及ぼすため、設計の初期段階から外部のBIMパートナーを巻き込む体制が一般化しつつあります。

これらの外部委託化は単なる作業量軽減のためだけでなく、専門性の高い知見を取り入れることで建築品質を高め、施主や元請企業からの信頼を獲得する上でも重要です。協力会社の技術レベルや対応スピードによっては、プロジェクト全体の進行に直接的な影響を与えることもあるため、設計事務所側は高いスキルを持った外注先と安定した関係を築こうとする傾向が強まっています。

地域ごとの設計ニーズの違いと傾向

建築設計におけるニーズは地域ごとに大きく異なります。都市部では主に集合住宅、商業施設、オフィスビルといった大型案件が多く、スピードと正確性が最も重視されます。限られた敷地内に複雑な機能を盛り込む必要があるため、高度な設計力と同時に、構造設計や設備設計との連携も密に求められます。また、建築主やゼネコンとの打ち合わせも頻繁で、即応力のある体制が欠かせません。

一方で地方では、戸建住宅や地域密着型の福祉施設、学校・公共建築の設計が中心となります。住民の暮らしや地域の文化に寄り添う設計が重視される傾向があり、丁寧なヒアリングや柔軟な対応力が問われます。また、地域によっては設計事務所自体の数が限られているため、専門性のある外注パートナーへの依頼が必要不可欠になる場面も多いです。

気候条件や法規の違いも設計ニーズに影響します。豪雪地帯では屋根構造や断熱性能が、沿岸部では塩害対策や耐風設計が特に求められるため、その地域特有の設計知識を持った協力会社との連携が重要です。

さらに、地域によっては行政手続きや事前協議のプロセスが異なる場合もあり、設計だけでなく許認可対応の実績や対応力が協力会社の評価ポイントになります。全国展開している設計事務所であっても、各地のパートナーとの関係構築は事業展開の成否を分ける要素となっているのです。

設計会社が抱える業務量と社内リソースの限界

設計事務所では、物件ごとの業務ボリュームが大きく、複数案件を同時進行する状況が常態化しています。意匠設計、構造設計、設備設計に加え、建築主との打ち合わせや資料作成、行政対応など設計者が担う業務は多岐にわたります。その中で急な案件受注や短納期対応が求められる場面も多く、社内だけでは処理しきれないケースが増えています。

設計者1人あたりが担当する業務範囲が広くなりすぎると、業務品質の低下や納期遅延につながり、結果として施主や元請との信頼関係に悪影響を及ぼします。こうしたリスクを回避するため、設計事務所では協力会社とのネットワーク構築が急務となっており、業務の一部を安定して委託できる体制が重視されています。

特に依頼が集中しやすい時期や年度末などでは、人的リソースの限界が顕在化しやすいため、協力会社との契約があらかじめ整っているかどうかがスムーズな案件進行に大きく影響します。信頼できるパートナーがいれば、社内スタッフはより重要な工程に集中でき、プロジェクト全体のクオリティ向上につながります。

以下は、社内リソースの課題と外部パートナーを活用することで得られる効果を整理した表です。

社内の課題 協力会社活用による効果
短納期対応に限界がある 作図や資料作成などを分業して対応可
専門領域のスキルが不足している 経験豊富な外部技術者の知見を活用
打ち合わせや申請に時間を取られる コア業務に集中できる環境を確保
スタッフの残業や疲弊が常態化している 作業負担分散で業務の健全化が可能

こうした実情から、多くの設計会社では協力会社との継続的な関係構築を経営戦略の一部として取り入れており、長期的な事業成長を見据えた業務体制が求められているのです。

こんな協力会社が求められている!設計事務所のニーズを解説

一級建築士・構造設計士・設備設計士の条件とは

設計事務所が協力会社を募集する際、最も重視されるのは、国家資格を保有する建築士や専門技術者の存在です。特に一級建築士の資格は設計の上流工程において必須とされ、建築確認申請や監理業務においても信頼の証として評価されます。構造設計士や設備設計士に関しても、建物の安全性や機能性を支える重要な役割を担うため、資格の有無だけでなく、過去の対応実績や物件規模への対応力が問われます。

これに加えて、設計図書作成に必要なCADやBIMの操作スキル、各種申請業務への理解、そしてクライアントとの対応経験も必要とされます。特に官公庁物件や公共施設などの場合、設計ミスが事業全体に与える影響が大きくなるため、書類精度や法令遵守への意識が高い技術者が重宝されます。

また、設計業務においてはスピードと正確性の両立が不可欠であり、そのためには十分な実務経験と、社内スタッフとのコミュニケーション力も評価基準に含まれます。多くの設計事務所では、協力会社に対して独立して案件を遂行できるだけの判断力と自己完結力を求めており、単なる下請けとしてではなく、パートナーとして対等な関係で業務を遂行できることが期待されます。

過去のトラブル事例や業務未達などの履歴が少なく、業界内での評判が良好であることも重要な選定基準のひとつです。書類選考やポートフォリオの確認に加え、面談による人物評価を取り入れている設計事務所も増えており、人間性や価値観の一致も長期的な関係構築において見逃せない要素とされています。

柔軟対応できる法人・フリーランスが歓迎される理由

現在の建築業界では案件の多様化と短納期化が進んでおり、従来のスケジュール管理や業務スタイルでは対応が難しくなってきています。このような背景から、柔軟な体制で設計業務を受けられる法人やフリーランスの協力会社が強く求められています。特に繁忙期に対応可能なリソースを確保している企業や、土日や夜間の業務も対応できる個人技術者は重宝される傾向にあります。

法人の場合は一定の人員とバックアップ体制を持つことで、複数案件を並行して処理できる点が魅力となります。また、フリーランスの場合でも、クラウドシステムやオンラインツールを駆使してタイムリーに成果物を納品できる環境を整えていることが重要です。こうしたスピード感のある対応が、信頼構築と継続的な依頼につながっています。

イレギュラーな案件や緊急対応が必要な状況も少なくありません。たとえば設計変更への即時対応や、行政指摘を受けた部分の修正など、柔軟に動けるパートナーの存在は、設計事務所の信頼性を保つ上で不可欠です。こうした対応力は、単にスキルだけでなく、業務理解とコミュニケーション力、そして責任感にも裏打ちされています。

また、エリアによっては設計業務の需要と供給のバランスが崩れており、関東や関西など都市圏では特に即戦力の確保が重要視されています。全国対応可能であり、地域の特性に合わせた対応ができる柔軟性も選定基準として高く評価されます。

設計業務は案件ごとに難易度や納期、関係者の数が異なるため、固定化された業務フローでは対応が難しいのが実情です。そのため、スケジュール変更や業務範囲の調整にも前向きに取り組める姿勢があることが、実際の案件継続やリピート発注の決め手になるのです。

依頼実績と信頼構築が求められる背景

設計事務所が協力会社を選定する際、もっとも重視するのは信頼性です。これは単なる実績の数ではなく、過去にどのような業務を、どのような条件下で、どの程度の満足度で遂行したかという質の部分が問われます。特に初回依頼時の対応姿勢や報連相の丁寧さは、その後の継続性に直結する要素とされています。

一度の案件で終わる協力関係ではなく、複数案件で安定してやり取りができるパートナーこそが本当の意味での「協力会社」として信頼されます。そのため、業務の幅やスキルセットだけでなく、人間関係や業務に対する考え方の一致も重要視されます。たとえば、設計図面の整合性を自主的に確認したり、意匠と構造の食い違いに先回りして提案できるような協力姿勢が求められます。

特に公共施設や医療施設といった高い精度が要求される案件では、信頼構築の有無がそのまま発注可否に直結します。設計ミスが許されない場面では、社内スタッフと同等かそれ以上の品質基準が課されることもあり、過去の実績や対応履歴が明確であることが選定条件となります。

また、依頼内容に対して即時に対応するだけでなく、提案やフィードバックを能動的に行えることも評価されるポイントです。単なる指示待ちではなく、業務に対して主体性をもって取り組む姿勢があると、設計事務所との信頼関係はより強固になります。

以下の表は、設計事務所が協力会社に対して重視している信頼構築要素をまとめたものです。

評価項目 内容例
実績の信頼性 同業他社との連携経験や同規模物件への対応履歴
業務精度と納期順守 設計ミスや納品遅延の有無、指示理解のスピード
コミュニケーション力 定期連絡、進捗報告、トラブル時の即時対応姿勢
継続性への貢献度 複数案件への対応実績や長期契約の履歴
自主性と提案力 設計改善案や不整合の指摘などの付加価値対応

このように、協力会社として長く信頼を得るためには、実績だけでなく、その先の関係構築への姿勢と日々の積み重ねが不可欠なのです。

設計パートナー募集に強い分野とは?対応可能な業種・業務例一覧

住宅・商業施設・福祉施設の特化設計支援

住宅、商業施設、福祉施設の設計にはそれぞれ異なる視点と技術が求められます。住宅設計では住み手の生活動線や快適性を重視した意匠設計、商業施設では集客や動線計画に加え、法令対応も厳しく求められます。さらに福祉施設においてはバリアフリー対応や安全性、利用者の年齢や身体的特徴への配慮が必須です。

こうした背景から、特定分野に強みを持つ設計パートナーは設計事務所にとって非常に頼もしい存在となります。実際に福祉施設の設計に長けたパートナーは、設計者だけでは気づきにくい行政指導の傾向や、施設管理者からの要望を設計に落とし込むノウハウを有しており、受注率や対応スピードの点でも高評価を得やすい傾向にあります。

また、商業施設の分野では、短工期や店舗の統一化設計といった点を理解している協力会社が好まれるため、全国チェーン対応の知見を持つパートナーは重宝されます。住宅に関しては、戸建てから集合住宅までの実績が豊富で、周辺環境や土地条件に応じた提案力のある設計者が求められています。これらの実績を提示できるかどうかが選定基準にも直結します。

設計事務所が外注先を探す際、応募資料やポートフォリオに明記すべきは「対象用途別の対応実績」と「地方自治体ごとの設計対応経験」です。さらに最近では、意匠設計だけでなく、確認申請や監理業務を一括で対応できる設計パートナーが強く求められています。これは、業務の一貫性と工期短縮につながるためです。

設備・電気・空調などの専門領域

意匠設計だけでは対応が難しい領域として、設備設計、電気設計、空調設計などの専門性が挙げられます。これらは設計事務所が外注を検討する分野の中でもニーズが高く、同時に責任も重い業務です。例えば電気設備では、非常用電源や省エネ対策などが重要視され、法改正への柔軟な対応力も求められます。

また、空調設計では熱負荷計算やダクトレイアウトの最適化といった専門的な技術に加えて、施設の用途に応じた空調ゾーニングなどの知見も必要です。こうした要素に対応できる協力会社は、設計事務所からの信頼を得やすく、継続的な依頼につながります。

特に最近では、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)のような省エネルギー設計への対応や、BIMと連携した統合設計も求められ始めています。このため、設計事務所は従来の2D図面だけでなく、3Dモデルや干渉チェックを行えるパートナーとの連携を重視する傾向にあります。

協力会社としての価値を高めるためには、保有資格や使用ソフトの種類だけでなく、「どのような施設に、どのような設備設計を提供したか」という具体的な事例の提示が必要です。特に商業施設や集合住宅などのプロジェクトでは、設計内容の再現性や他案件への応用性が評価されます。

このような業務に対応可能な協力会社の特徴を整理すると、下記の通りです。

項目 内容
業務範囲 空調・電気・給排水・弱電・防災
必須条件 設備設計の実務経験、使用ソフト(CAD/BIM)対応、各種資格保有
求められる対応 ZEB対応、環境配慮設計、省エネシミュレーション
提案内容 設計最適化、設備容量計算、施設用途別のゾーニング
協業スタイル スポット契約、プロジェクト単位、継続契約も可

確認申請代行・監理業務などの外部委託例

設計業務の中でも、確認申請や監理といった補助的業務は外部委託が進んでいる分野です。確認申請の代行では、法令の読み解きと自治体ごとの提出書類への対応が不可欠であり、法的知識と実務経験のバランスが求められます。協力会社に依頼する際には、こうした書類作成の正確性と、担当者とのコミュニケーション能力も重視されます。

また、監理業務においては、施工現場での指示や是正確認、工程管理など、実際の工事内容と設計図との整合性を担保する役割が発生します。この業務を外部委託する設計事務所は増加しており、特に業務量が集中しやすい竣工間際においては、現場経験豊富な外部スタッフの力が不可欠となっています。

依頼元の設計事務所が最も懸念するのは、申請ミスによるスケジュール遅延や、現場でのトラブル対応が不十分であることです。そのため、協力会社側は過去の申請通過率や、監理業務における対応実績を明記することで、安心材料を提供する必要があります。

さらに、確認申請や監理以外にも、近年では補助金申請書類の作成サポートや、住民説明会における設計内容のプレゼン代行など、多様なニーズが発生しています。こうしたニーズに応えられるかどうかが、今後の協力会社としての継続的な発注のカギになります。多様な補助業務に柔軟に対応できる姿勢が、設計事務所からの信頼構築に直結します。

協力会社募集の成功事例!連携して成果を出したケース紹介

某構造設計事務所の継続案件獲得の例

構造設計に特化した中規模の設計事務所が、長期的な協力会社として信頼を得た背景には、初回の案件における対応品質と的確な技術提案があります。初めての協業であっても、納品スピードだけでなく、設計精度や構造解析に関する代替案の提示など、受け身ではない積極性が発注側に高く評価されました。特に、確認申請書類の整理や施工図との整合性チェックなど、設計事務所側のリソース不足を補完するかたちで貢献した点が継続契約の決め手になったのです。

協力会社に対して発注者が求めるのは単なる業務遂行能力ではなく、現場目線と事業全体を俯瞰する設計提案力です。この事務所の場合、初回の案件終了後に実施されたフィードバック会議にて、業務の中で得られた知見や改善点を資料にまとめ、次回提案に反映させるというフローを自発的に設けたことが社内評価を押し上げました。こうした対応は、東京都をはじめとする都市部での短納期案件においても信頼の蓄積につながり、以降複数の中層ビル・集合住宅の構造設計案件を連続で受注する結果に結びついています。

協力関係の初期段階では、作業の納期や精度にばかり注目が集まりがちですが、長期的に信頼を構築するには、業者側からの積極的な提案と柔軟な改善姿勢が求められます。設計事務所の担当者はそのような協力会社とのやり取りを通じて、単なる外注先というより「設計パートナー」としての認識を強めていきます。

このような事例は、建築分野における協力会社募集の本質を示しており、全国の設計パートナー募集掲示板やマッチングサイトでも、信頼性や実績重視の傾向が高まっている理由と直結しています。

初案件からリピート発注に至った成功パターン

リピート発注に繋がるためには、初案件において依頼者の期待を超えるアウトプットを提示する必要があります。ある設備設計事務所では、設備工事に関わる設計支援を依頼された際、標準的な図面納品にとどまらず、施工段階で想定される配管ルートの干渉リスクまで事前に洗い出し、発注者へアドバイスを提供しました。これにより、施工現場でのトラブルを未然に防ぐことができ、設計業務以上の付加価値が提供されたと評価されました。

協力会社が「頼まれたことだけを行う」という姿勢では、次の依頼には繋がりにくい現実があります。対照的に、業務委託の範囲を的確に把握しつつ、設計事務所の業務全体の流れを意識した視点を持つことで、業務における重要な存在として認識されやすくなります。特に意匠設計や内装設計などの領域では、工事スケジュールの遅延や現場との連絡不足による設計変更が多発するため、前向きな連携が取れる協力会社は重宝されます。

この事例では、初回業務完了後に「次回のプロジェクトに向けた協力体制構築」を目的とした打ち合わせが行われ、業務体制や対応可能な工期などの情報を明確化することで、正式な長期契約に至りました。協力会社としての姿勢と成果が一貫していたことが、依頼者の不安を取り除いた要因となったのです。

発注側は常に、金額だけでなく、納期、管理体制、業者との関係構築を総合的に判断しており、依頼内容に対してプラスアルファの価値を提示できる協力会社こそが、リピートにつながる協力関係を築けると言えます。

まとめ

設計事務所と協力関係を築くうえで、登録から実際の案件獲得までの流れを正しく理解し、着実に準備を進めることが極めて重要です。特に、応募時点で提出する資料の質や入力内容の正確さは、設計や建築業務の信頼性を判断される初めての機会となります。業種や業務範囲が多岐にわたる中、施工や設備工事に関する実績を丁寧に記載し、強みを明確に伝えることで、選ばれる協力会社としての第一歩が開かれます。

Zoom面談やポートフォリオ提出の場では、現場経験や施工図の読み取り力、対応可能な業務内容などを具体的に示すことが効果的です。デザインや設備、建築におけるスキルの可視化は、設計事務所が安心して依頼を決める判断材料となります。過去の応募者のうち、資料提出や面談時の応対が優れていた企業ほど、長期での業務依頼に発展している傾向があります。

また、初回発注の段階では、業務範囲や納品形式、連絡のタイミングなど細かい部分での擦り合わせが継続依頼のカギとなります。小規模な案件でも誠実に対応し、CAD作成や工期管理の正確さを評価されることが、建築設計事務所との信頼構築につながっていきます。

このように、単なる求人情報への応募ではなく、設計事務所のパートナーとして選ばれるには、段階ごとの準備と対応が不可欠です。記事で紹介した具体的な流れを実践すれば、協力会社としての登録から安定した案件獲得まで、確かな道筋を築くことができます。現場経験を活かし、設計業務の信頼ある外部パートナーとして活躍を目指す方にとって、大きな一歩となるはずです。

理想の空間を形にする設計事務所 – 株式会社巽

株式会社巽は、設計から施工監理まで一貫して行う設計事務所です。お客様のニーズやご要望を丁寧にヒアリングし、理想の空間づくりをお手伝いいたします。私たちは、住居や商業施設、公共施設など、さまざまな用途に対応するデザインを提供しており、機能性と美しさの調和を追求しています。細部にまでこだわった設計と、豊富な経験に基づく提案力で、お客様に満足いただける空間づくりを実現いたします。

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よくある質問

Q. 設計事務所の協力会社に登録する際、必要な書類やデータにはどのようなものがありますか?
A. 応募の際に求められる書類は、会社概要や業種別の実績一覧、建築や設備設計に関するポートフォリオ、施工図やCADデータ、対応可能な地域や工期の明記された資料などが基本です。さらに、過去の発注先からの推薦コメントや対応した案件の詳細を記載した記録もあると、設計事務所の担当者に安心感を与える要素になります。特に、建築確認申請や内装デザインに関わる資料は重要視されやすい傾向にあります。

Q. 設備設計や構造設計での報酬や契約条件の相場はどの程度ですか?
A. 設備設計や構造設計では、案件の内容や工期、業務委託の範囲によって報酬が変動します。設備工事であれば給排水、電気設備、空調設計の規模ごとに相場が分かれており、構造設計でも建物の階数や構造方式に応じた単価が存在します。意匠設計と比較しても工程や納期が密接に関わるため、詳細な契約書作成と支払い条件の取り決めが重要です。請負契約では成果物に対する報酬が、準委任契約では作業時間や対応範囲に応じた報酬が設定されます。

Q. 協力会社が継続して案件を受けるために意識すべきポイントはありますか?
A. 継続的な案件を獲得するためには、初回案件での納期遵守と提案力、設計の正確さが大きく影響します。さらに、設計事務所との連絡体制や進捗報告、書類やデータの提出フォーマットの統一、設備や構造に関する細部までの配慮が評価されやすくなります。特に、地域に密着した住宅設計や店舗設計の実績、東京都や神奈川県などエリア特性を加味した設計提案ができると、次回以降の指名発注につながりやすくなります。

Q. 協力会社として登録してから実際の発注までにかかる期間はどれくらいですか?
A. 登録後すぐに業務を依頼される場合もありますが、多くの設計事務所では、応募書類や実績資料の確認後にZoom面談やポートフォリオの内容確認を経て、初回の小規模案件から発注が始まります。平均的には登録から一案件目までに一か月以内で連絡が来るケースが多く、内容によっては工期や業種によって調整が入る場合もあります。最初の数件はスポット対応が中心で、実績を積み重ねることで月額契約や長期案件に発展していく流れが一般的です。

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